ドバイはどんな都市?アラブ首長国連邦(UAE)の中核を担う国際都市

UAEとドバイの位置づけ
- 国名: アラブ首長国連邦(United Arab Emirates、略称UAE)
- 構成首長国: アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマ(計7首長国)
- 連邦首都: アブダビ
- 最大の人口都市: ドバイ(アブダビに次ぐ第2位の首長国面積。都市としての人口は首長国連邦最大規模)
ポイント: ドバイはUAE最大の都市でありながら、国自体は「アブダビ」と「ドバイ」2大首長国が中心となって運営されています。さらに、ドバイは“多国籍な経済・観光・金融ハブ”として世界的に知られています。
ドバイの人口は外国人が約9割超
- UAE全体の人口は約900万人以上(2020年代には1,000万人規模とも推計)
- そのうちUAE国籍(エミラティ)は1割程度、残り約9割が外国人労働者・居住者
- ドバイ首長国だけでも200超の国籍が暮らす多国籍都市
参考情報:
公用語はアラビア語、でも「英語」が実質共通語

アラビア語(Arabic)が国の公用語
السلام عليكم
- UAEの公用語はアラビア語
- 行政文書・法律・公式手続きにおいてはアラビア語が優先される
- イスラム文化や湾岸地域の宗教行事などもアラビア語と深く結びつく
英語(English)は観光・ビジネス・日常生活で必須
- 外国人居住者が多いドバイでは、英語が“事実上の共通言語”
- レストランのメニューや道路標識、公共案内、ホテルのスタッフ対応など、ほぼ英語対応
- UAE国民(エミラティ)も中等教育以降で英語が必修化しており、若年層は高い英語力を備える
「英語ができればドバイでの生活や旅行はほぼ問題なし」といわれるほど浸透しています。
ただし、一部のタクシー運転手や出身国がインドやパキスタンなどのスタッフは、英語訛りが強いケースもあるため、最初は慣れが必要かもしれません。
友人の英語のネイティブスピーカーも、彼らの英語がわからない時が多いと言っていたので、理解できなくても自分を責めなくて大丈夫です。
なぜこんなに多言語社会?ドバイが国際化した背景

歴史的な経緯と外国人労働者の流入
- 1960年代以降の石油発見を機に急速な都市開発
- 建設やインフラ整備の労働力として、多数の外国人が流入
- 現在もサービス業や金融業などで海外人材を積極的に受け入れ
脱石油経済・多角化で海外企業誘致
- ドバイは石油依存度が比較的低く、物流・金融・観光を重点に産業多角化
- 1985年の「ジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZ)」開設などで外資の流入が拡大
- グローバル企業や投資家を誘致するため、公文書の英語併記や法整備を推進
参考:
旅行者向け:覚えておきたいアラビア語の簡単フレーズ

英語だけでも充分通用するとはいえ、ひと言アラビア語を使うと現地の人との交流がぐっと深まります。ここでは旅行者が使いやすい基本フレーズをいくつか紹介します。
意味 | アラビア語 | 発音・カタカナ | 使い方・メモ |
---|---|---|---|
ありがとう | شكرا (Shukran) | シュクラン | どんな場面でも使える「ありがとう」 |
どういたしまして | عَفواً (Afwan) | アフワン | 「シュクラン」の返答。カジュアルな「気にしないで」的表現 |
こんにちは | السلام عليكم (As-salāmu ʿalaykum) | アッサラーム アライクム | より丁寧。返答は「ワアライクムサラーム」が一般的 |
さようなら | مع السلامة (Maʿa s-salāmah) | マアッサラーマ | 直訳は「平安とともに」。別れの挨拶でよく使う |
はい | نعم (Naʿam) | ナアム | |
いいえ | لا (Lā) | ラー | |
ごめんなさい | أنا آسف (男性: Ana asef)أنا آسفة (女性: Ana asfa) | アナー アースィフ / アースィファ | 自分の性別に合わせて使い分け。口語では「アースィフ」だけの場合も |
アラビア語には標準語(フスハー)と各地域の方言(アッミヤー等)があります。UAEでは「湾岸アラビア語」を使うことが多いですが、我々日本人の観光客はあまり細かく区別しなくても大丈夫です。
文化やマナー:イスラム教国ならではの注意点

- 飲酒や服装制限
- ドバイは比較的緩やかとはいえ、イスラム教国のため公共の場での飲酒は禁止
- 観光客向けホテルやレストランではお酒を提供する場所も多い
- 女性の服装は過度な露出を避けるのが無難(ショッピングモールなど公共施設では注意書きがあることも)
- ラマダン期間
- 断食月の「ラマダン」中は、日中の公共の場での飲食や喫煙を控える
- 観光客向けのエリアでは配慮があるが、極力周囲に合わせた振る舞いが必要
- 2025年は2月28日金曜日 – 2025年3月29日土曜日となっています
- 写真撮影や言葉遣い
- 政府機関・軍施設・空港などは撮影禁止
- 現地女性や礼拝中の方をむやみに撮影しない(特にヒジャブを着た女性が写ってしまいそうな撮影はNGです🧕)
- 相手が嫌がる場合は撮影NG
参考:
ドバイで英語を学ぶ?留学・ビジネス環境としての魅力

語学留学やビジネススクールの開設が増加
- 中東・アフリカ・ヨーロッパを結ぶ“ハブ”として国際機関や大学が続々進出
- 英語とアラビア語の“バイリンガル”教育を推進する学校も多数
- EF Education Firstやスマ留など、ドバイ校舎を構える留学サービスも活発
留学・就職におけるメリット
- 企業進出が盛んで、インターンや就職機会が広がる
- 多国籍ネットワーク”を構築でき、将来的なキャリアにもプラス
- 生活基盤(インフラ・公共交通・IT環境など)が整備されており、治安面も比較的安定
知り合いにも、ドバイへ語学留学に来ている人がいます。しかし、寮から学校までの距離が遠いことや、車がないことでの不便さなどがあると聞きました。
私も過去にアメリカやカナダに留学した経験からお伝えできることがあれば、ドバイの人は日常的に英語を話しますが、ネイティブではありません。そのため、本場の英語を学びたいのであれば英語が母国語である国をオススメします。
よくある質問
- Q「ドバイで英語だけ話せれば平気?」
- A
ほとんど問題ありません。人口の約90%が外国人で、日常では英語が共通言語として使われます。ただし、観光客向けにカタコトのアラビア語を覚えておくと歓迎されることも多いでしょう。
- Q「ドバイとアブダビはどう違うの?」
- A
ドバイはUAE最大の都市で観光やビジネスの中心。一方、アブダビはUAEの首都かつ石油関連の中心地で、面積はUAE最大。政治と経済の軸がやや異なりますが、両都市とも国際的に注目されています。
- Q「イスラム教国ならラマダンや飲酒規制は厳しい?」
- A
ドバイは観光・外資誘致を重視しており比較的緩やかですが、公共の場での飲酒や喫煙はNG。ラマダン中は日中の飲食に注意するなど、基本的なマナーは守りましょう。
まとめ:英語+アラビア語少しでドバイをより楽しめる
- ドバイの公用語はアラビア語だが、外国人比率が9割超と多国籍社会ゆえ、実質英語が広く使われる
- 観光やビジネスでは英語のみでも問題なし。より深く現地文化を楽しむなら、最低限のアラビア語挨拶を覚えるのがおすすめ
- イスラム教国ならではのマナーやラマダン期間の注意点に留意しつつ、国際色豊かなドバイを満喫してみましょう!
今後も最新の情報を随時アップデート予定です。ぜひブックマークしてドバイ旅行・留学・出張の参考にしてみてください。
【参考リンク一覧】
- クラブツーリズム:アラブ首長国連邦基本情報
- JAL:ドバイ基本情報
- ビジット・ドバイ:ドバイで使用される言語
- JCME Group:ドバイの公用語・生活情報
- 外務省:アラブ首長国連邦基礎データ
- 東京コンサルティングファーム:UAE投資環境
- おしるこトラベル:ドバイ旅行で使えるアラビア語フレーズ
- ワールドファミリーバイリンガルサイエンス研究所:UAEの英語バイリンガル事情
一言メモ: それぞれのサイトでは、ドバイ・UAEの文化、観光、ビジネス投資など多面的な情報を入手可能。上記リンクも活用してさらに詳細をリサーチしてみましょう。
以上が「ドバイの言語」についての総合ガイドです。英語を駆使しての滞在がしやすい一方で、アラビア語も文化やコミュニケーション面で重要な役割を果たしています。ぜひ本記事をきっかけに、ドバイでの言語事情を理解したうえで快適な旅やビジネスをお楽しみください。
どうぞ参考になれば幸いです。“シュクラン(ありがとう)!” そして “マアッサラーマ(さようなら)!”