アブダビに来た際に訪れるべき観光地を1つ選ぶとしたら、シェイク・ザーイド・グランド・モスクです。
事前に見どころを把握してから訪れることで、より有意義な時間と新たな発見につなげることができます。
観光やアブダビでの飛行機の乗り継ぎの際に時間があれば、ぜひ訪れてみてください。
【2024年】アブダビのおすすめ観光スポット。アラブ文化と歴史を満喫!
上記の記事ではアブダビのおすすめ観光スポットやモデルコースを紹介しました。本記事ではシェイク・ザーイド・グランド・モスクを中心に紹介します。
シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)は、1999年から2007年にかけ5億4500万ドルかけて竣工されたUAEで1番大きなモスクです。世界最大のペルシャ絨毯が轢かれていることで有名になり、伝統的なイスラムのデザインと近代的な建築技術を用いて建設されたモスクです。
現在このモスクは世界で6番目の大きさで、毎日約1,500から2,000人が訪れます。
シェイク・ザイードとは?
シェイク・ザイードはアラブ首長国連邦の初代総理大臣です。本名はザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン。シェイクとはアラビア語で首長・部族の長老という意味です。
彼はアラブ首長国連邦の初代総理大臣で、簡単に言うとアブダビやドバイなど7つの首長国をまとめあげた人です。
彼はアブダビのオイルマネーを活用し、インフラ整備など国家の基盤を整備発展させるための事業に投入しました。その結果、現在のUAEに未曾有の繁栄をもたらしました。この功績が讃えられ、彼の名はこのグランドモスクの正式名称として使用されました。
モスクで着目すべき3つの特徴
グランド・モスクで着目すべき点は3以下の点です!
- スワロフスキーと24金のシャンデリア
- 世界最大の手縫のペルシャ絨毯
- 宝石が散りばめられたモスクの柱
1つ目の着目点:スワロフスキーと24金のシャンデリア
シェイク・ザイード・グランド・モスクにはドイツのFaustig社から輸入した7つのシャンデリアがあります。このシャンデリアのデザインはイスラムの美学や建築様式が反映されています。
7つのシャンデリには何百万ものスワロフスキーと24金が使われています。モスクで最も大きなシャンデリアはメインホールにあり、直径12m、高さ15.5m、15,500個のLEDを使用されています。
同じデザインで小型のシャンデリアは、それぞれ重さ8トン、高さ12.5メートル、直径7メートルで、9,500個のLEDが使われています。
2つ目の着目点:世界最大の手縫のペルシャ絨毯
モスクの礼拝堂にある、世界最大の手縫のペルシャ絨毯にも注目です。
この絨毯は世界ギネスレコードにも認定されました。5,627㎡(サッカー場よりも少し広いサイズ)のこの絨毯は1,200〜1,300人のイランの職人によって2年間をかけて作られました。この総重量はなんと35トンに及ぶとのことです。
もちろん販売はしておりませんが、価格としては12億円(800万ドル)以上になるとのことです。
そして、この巨大な絨毯がたった1枚で作られていることには驚きです。
デザインと色彩の研究と最終決定に6ヶ月以上を要しました。
絨毯には、1,000を超える花のモチーフが描かれています。選ばれた色には、6種類のクリーム色、5種類の青、4種類の赤、4種類の緑、そして他に6種類の色が含まれています。
異なる色で様々な模様を使用する意図は、絨毯を色鮮やかに見せ、モスクの天井にある精緻な芸術作品や彫刻を反映させるためです。色の組み合わせは、正確な反映を生み出すよう慎重に選ばれました。
3つ目の着目点:宝石が散りばめられたモスクの柱
注目すべきポイントは、モスクにある1,096本ある6角形の柱です。
シェイク・ザイード・グランドモスクの柱は全て大理石でできており、それぞれの柱にラピスラズリ、レッドアゲート、アメジスト、真珠などの宝石が複雑に埋め込まれています。
上の部分はヤシの木をイメージし金色の装飾が施されています。
シェイク・ザイード・グランド・モスクの基本情報
公式ホームページ:https://www.szgmc.gov.ae/
- 土曜日から木曜日:午前9時〜午後10時
- 金曜日:午前9時〜午後12時・午後3時〜午後10時(ラマダンの期間には開館時間が異なるため気をつけましょう)
ちなみに、次のラマダンはの2025年2月27日木曜日の夕方から2025年3月29日土曜日が予定されています。
- 入場料は無料です(当日でも入館手続きが可能です)
現地にチケットを発行するブースがあるので、情報を入力すると無料でQRコードのチケットを発行できます。 - 予約は不要です
モスクでは女性は肌が露出いない服装にアバヤの着用が必要です。
女性は腕は手首まで隠れ、足はくるぶしまで隠れているゆったりとした服装かつ髪の毛を露出しないためのアバヤ(スカーフ)を着用する必要があります。体のラインが出る服や、髪の毛の露出はNGです。
以前はグランドモスクでアバヤの貸し出しがありましたが、現在そのサービスは廃止となりました。(2023年7月)そのため、グランドモスクへの入場する前のお土産屋などで、アバヤを購入する必要があります。お土産屋はアバヤの値段を高く設定しているので、値段交渉もお忘れなく!2,000円ほどで購入できるはずです。
男性のモスクでの服装は、短パンやタンクトップなどのノンスリーブシャツは禁止。
ダメージジーンズや水着のように膝丈よりも極端に短いパンツもNGです。サンダルも控えるのが良いでしょう。
モスクは礼拝場のため、大声での会話や携帯電話での通話はもちろん、床に寝そべったり飲食や喫煙も禁止です。以前、アメリカのシンガーRihanna(リアーナ)がモスクへ訪れた際に、寝そべっている写真の撮影などマナーにかけていたことから退去を求められたこともありました。
業に入れば郷に従え。UAEの文化や歴史を尊重しましょう。
男女で訪れる際にはくっつき過ぎず適度な距離感を保つことやピースなどのポーズは避け、自然な写真撮影を心がけるようにしましょう。(セキュリティーに注意されます)
シェイク・ザイード・グランド・モスクへの行き方
アブダビとドバイからモスクへの行き方お伝えします。
アブダビから
タクシーの利用がおすすめです。アブダビにはバスも運行していますが暑い時間に外で待つことや、バスが時間通りに来ないこともあります。
タクシー料金は日本と比較しても3分の1程度と安いので、アブダビ内での移動には迷わずタクシーを使うのをオススメします。
ドバイから
ドバイからアブダビへはアクセス手段が3つあります。タクシー、車の運転、バスです。どの方法でもアブダビまで片道は1時間半ほどかかります。
金額的にはドバイとアブダビの往復で、タクシーが300aed(12,000円)、バスの場合は60aed(約2,400円)程になります。
ドバイからアブダビへバスで行く場合、アブダビ行きのバスが出ているアル・グバイバ(Al Ghubaiba)またはイブン・バットゥータ(Ibn Battuta) のバス乗り場へ行く必要があります。
そこから、アブダビのアブダビ中央バスステーション(Abu Dhabi Central Bus Station)へ向かいます。
ドバイのダウンタウンエリアから乗る場合はアルグバイバからがオススメで、マリーナエリアから乗る際にはイブン・バットゥータから乗るのが良いでしょう。
バスの費用は片道30aed(約1,200円)でアブダビに行く1番安い交通手段です。
バスは20分ごとに出発しているため、予約の必要はありません。到着駅のアブダビ中央バスステーションからモスクまでは、タクシーを使い移動することをオススメします。
ホテルはリッツ・カールトンがおすすめ
シェイク・ザイード・グランド・モスクの最寄りには、リッツ・カールトン・アブダビ(The Ritz-Carlton Abu Dhabi, Grand Canal)があります。このホテルからモスクまではタクシーで5分、約800円ほどで行くことができます。
建物は少し古い印象はありますが、中は豪華絢爛でアラブ文化とモダンなテイストが調和した雰囲気があります。
オフシーズンとなる夏場になると値段が安くなるためおすすめです。こちらの記事ではリッツ・カールトンに関して細かく記載されたり、お得な宿泊方法が紹介さているので参考にどうぞ。
参考:https://tunagarizumo-co.com/marriottbonvoy-220
おわりに
アブダビ観光でシェイク・ザイード・グランド・モスクは外すことはできません。アブダビでの乗り継ぎの際に観光ができるのであれば、是非足を運んでほしいです。
モスクに訪れた際には絨毯・シャンデリア・柱それぞれに着目してして見ていただくと、さまざまな発見があるでしょう。しかし、モスクへ入館する際には服装やマナーに気を付けなくてはいけません。事前に下準備をしておきましょう。
他の観光地を回る際は以下のページも参考にしてください。日帰りや一泊など期間に合わせたモデルコースを提案しております。それ他にもアブダビに関してご興味のある方はお気軽にご連絡ください。