中東UAEに来たらドバイの近未来的な雰囲気に加えて、中東ならではの文化や歴史を体験できる場所としてアブダビがおすすめです。

アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビは、政治・経済の中心です。

本記事で紹介するシェイク・ザイード・グランド・モスクプレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)に訪れることで、アラブ文化やUAEという国の成り立ちなどを歴史を知ることができます。

その他にも、フランスとUAEの文化の架け橋となるルーヴル・アブダビも見逃せません。

ドバイからアブダビへの行き方

ドバイからアブダビへはアクセス手段が3つあります。タクシー、車の運転、バスです。どの方法でもアブダビまで片道は1時間半ほどかかると考えておけば良いでしょう。

金額的には往復で、タクシーが300aed(12,000円)、バスの場合は60aed(約2,400円)程になります。

ドバイからアブダビにバスで行く方法

ドバイからアブダビへバスで行く場合、アブダビ行きのバスが出ているアル グバイバ(Al Ghubaiba)またはイブン・バットゥータ(Ibn Battuta) に行く必要があります。

そこから、アブダビのアブダビ中央バスステーション(Abu Dhabi Central Bus Station)行きのバスに乗ります。

ドバイのダウンタウンエリアから乗る場合はアルグバイバからがオススメで、マリーナエリアから乗る際にはイブン・バットゥータから乗るのが良いでしょう。

アルグバイバ
アル グバイバ
イブン・バットゥータ
イブン・バットゥータ

バスの費用は30aed(約1,200円)で1番格安の方法です。バスは20分ごとに出発しているため、予約の必要はありません。ドバイからアブダビへのバスの終着点はアブダビ中央バスステーション(Abu Dhabi Central Bus Station)です。終着点からアブダビの最終目的地までは、タクシーなどを使い移動します。

アブダビで絶対に訪れるべき観光地

シェイク・ザイード・グランド・モスク
シェイク・ザイード・グランド・モスク

アブダビで絶対に訪れるべき観光地の1つ目はシェイク・ザイード・グランド・モスクです!

世界最大のペルシャ絨毯が置かれたことで有名になり、伝統的なイスラムのデザインと近代的な建築技術を用いてつくられたモスクです。2007年に竣工したこのモスクは世界で6番目の大きさになります。

現地でモスクの内装や外観を楽しむことはもちろんできますが、事前にリサーチすることで、より深くモスクを知ることができます。

シェイク・ザイード・グランド・モスクで着目すべき点は3以下の点です

  1. 宝石が散りばめられたモスクの柱
  2. スワロフスキーと24金のシャンデリア
  3. 世界最大の手縫のペルシャ絨毯

シェイク・ザイード・グランド・モスク(Sheikh Zayed Grand Mosque)は、1999年から2007年にかけ5億4500万ドルかけて竣工されたUAE国内で1番大きなモスクです。アブダビでは1番有名な観光地です。

シェイク・ザイードとは?

そもそもシェイク・ザイードとはどのような人物であったのでしょう?シェイクとはアラビア語で首長・部族の長老という意味があります。彼はアラブ首長国連邦の初代総理大臣で、簡単に言うと7つの首長国をまとめあげた人です。

彼はアブダビのオイルマネーをインフラ整備など国家の基盤を整備発展させるための事業に投入し、アブダビに未曾有の繁栄をもたらしました。その後、アラブ首長国連邦のリーダーとして指導力を発揮し続けました。

ギネス記録に認定された絨毯
ギネス記録に認定された絨毯

世界最大のペルシャ絨毯はギネス記録に認定されました。

シェイク・ザイード・グランド・モスクの外観

着目すべき3つの特徴

1つ目の着目点:宝石が散りばめられたモスクの柱

シェイク・ザイード・グランド・モスクの柱

シェイク・ザイード・グランド・モスクの柱
シェイク・ザイード・グランド・モスクの柱に散りばめられた宝石

まず注目すべき1つ目のポイントは、モスクにある1,096本ある6角形の柱です。

シェイク・ザイード・グランドモスクの柱は全て大理石でできており、それぞれの柱にラピスラズリ、レッドアゲート、アメジスト、真珠などの宝石が複雑に埋め込まれています。これらの柱は熟練の職人によってピエトラデュラと呼ばれる、高度に研磨された色の石を使用して画像を作成するインレイ技法によって作られました。

上の部分はヤシの木をイメージし金色の装飾が施されています。

2つ目の着目点:スワロフスキーと24金のシャンデリア

シャンデリア
シャンデリア

シェイク・ザイード・グランド・モスクにはドイツのFaustig社から輸入した7つのシャンデリアがあります。

これらのシャンデリには何百万ものスワロフスキーと24金が使われており、直径10メートル、高さ15.5メートル、重さ12トンのサイズとなっております。

グランドモスクのシャンデリア
グランドモスクのシャンデリア

3つ目の着目点:世界最大の手縫のペルシャ絨毯

最後にメインの礼拝堂にある、世界ギネスレコードに認定された世界最大の手縫で作られた絨毯です。5,627m2のこの絨毯は1,200〜1,300人の職人によって2年間かけて作られました。この絨毯の総重量は35トンに及び、そしてひとつなぎの1枚の絨毯となっています。

アブダビ観光でシェイク・ザイード・グランド・モスクは外すことはできません。その中でも特にシャンデリア絨毯の3つに着目してして見ていただくと、さまざまな発見をすることができるでしょう。入館する際には服装やマナーに気を付ける必要があるため事前準備をしましょう。

基本情報:モスクでのマナーと服装

【開館時間】
・土曜日から木曜日:午前9時〜午後10時
・金曜日:午前9時〜午後12時・午後3時〜午後10時(ラマダン期間は開館時間が異なるため気をつけましょう)
https://www.szgmc.gov.ae/en/mosque-opening-hours

【費用】
無料(当日でも入館の手続きは可能で、予約の必要はありません)

【モスクでのマナー】
モスクは礼拝場のため、大声での会話や携帯電話での通話はもちろん、床に寝そべったり飲食や喫煙も禁止です。
カップルで訪れる際にはくっつき過ぎず適度な距離感やピースなどのポーズは避け、自然な写真撮影を心がけるようにしましょう。(セキュリティーに注意されてしまいます)
モスクでの服装
モスクでの服装

女性は腕は手首まで隠れ、足はくるぶしまで隠れているゆったりとした服装かつ髪の毛を露出しないためのアバヤ(スカーフ)を着用する必要があります。体のラインが出る服や、髪の毛の露出はNGです。

女性は肌が露出いない服装にプラスでアバヤの着用が必要です。

男性は短パンやタンクトップなどのノンスリーブシャツは禁止。サンダルも控えるのが良いでしょう。

プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)

次に紹介するのがプレジデンシャルパレス:アブダビ大統領官邸(QASR AL WATAN)です。

ここではアラブ首長国連邦の国民とその指導者が残したこれまでの功績などを目にすることができます。

この場所は博物館のような場所ではなく、世界各国の要人が実際に使用されているホールや会議室どを訪れることができます。日本の国会議事堂のようなイメージです。UAEの政治の功績を体感できる場所となっています。

プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の入口
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の入口
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の広場
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の広場

栄耀栄華な館内

The Great Hall
The Great Hall
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の会議室
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の会議室
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の廊下

プレジデンシャルパレスにきたら館内をゆっくり回ってください。今まで訪れたことのないような贅沢のかぎりを尽くした建物を見ることができます。実際に訪れることでオイルマネーの凄さを感じることができます。

Qasr Al Watan Library
Qasr Al Watan Library

プレジデンシャルパレスへ行くとトイレにも驚かされます。

全てのトイレが木製のドアの個室で、中に入るとトイレットペーパーホルダーやレバー、ビデなど全てが金色でデザインされていました。日本は最先端のテクノロジーを駆使したトイレで有名ですが、アブダビではトイレまでもが金色で装飾されています。トイレの個室もとても広く、まるでホテルの一室に来たような気持ちになります。

プレジデンシャルパレスのトイレ
プレジデンシャルパレスのトイレ
プレジデンシャルパレスのトイレ
プレジデンシャルパレスのトイレ

18時45分からは15分間のプロジェクションマッピングのショー「Palace in Motion」が行われます。

このショーの時間は季節によって時間が変わりますので、こちらの開館時間のスケジュールで事前に確認するのが良いでしょう。館内の装飾に驚かされることはもちろん、外観や広場の大きさにも驚かされます。ディズニー映画のアラジンのような世界観が現実にあるような感じです。館内を歩いた後には、外の広場でゆっくり歩くのも良いでしょう。

Palace in Motion (Light Show)
マッピングショー
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)からの景色
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)からの景色
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の夜の外観
プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)の夜の外観
【開館時間】
・午前10時〜午後6時30分
・月毎に開館時間が違うのでこちらで確認ください。

【費用】
・大人:65aed
・子供:30aed
入館は要予約です!こちらのサイトから事前に予約をしておきましょう。
https://www.qasralwatan.ae/en/booking#tickets

【プレジデンシャルパレス(QASR AL WATAN)でのマナー】
プレジデンシャルパレスに滞在する場合、膝や肩が隠れる服装で行きましょう。現地の人への礼儀として正しい服装が求められます。
*2024年3月1日より、ビジターセンターでは、ドレスコードに従わない服装のお客様へのスカーフの提供を中止いたします。
ルーブルアブダビの外観
ルーブルアブダビの外観

2017年、アブダビに開館したルーヴル・アブダビは、フランスとアラブ首長国連邦の協力による文化のシンボルです。

ルーブルアブダビが成功した3つの秘訣は3つあります。まず、壮麗な建築。次に、フランスのルーヴル美術館などからの貸し出しによる多彩な常設コレクション。そして、高品質な企画展。これらの要素が結びつき、ルーヴル・アブダビは世界の文化交流における重要な役割を果たしています。

ルーブルアブダビの館内
ルーブルアブダビの館内
ルーブルアブダビ
ルーブルアブダビ

ルーヴル・アブダビの見どころ

ルーヴル・アブダビには、幅広いジャンルや文化をカバーする多彩なコレクションがあります。その中には、次のようなものが含まれます。

  1. 西洋美術: ルーヴル美術館をはじめとするフランスの美術館からの貸し出しによる西洋美術の傑作が展示されています。これには、有名な絵画や彫刻などが含まれます。
  2. イスラム美術: アラブ首長国連邦という地域の文化を反映し、イスラム美術の優れた作品が展示されています。これには、モザイク、装飾写本、陶器などが含まれます。
  3. アジアの美術: アジアのさまざまな文化や時代の美術作品も展示されています。中国、日本、インドなどからの彫刻、絵画、工芸品などが含まれます。
  4. その他の文化: さまざまな文化や地域の芸術もカバーされており、アフリカやオセアニアの作品なども展示されています。

これらのコレクションを通じて、ルーヴル・アブダビは世界の多様性や豊かな文化遺産を紹介し、訪れる人々に深い芸術体験を提供しています。

基本情報

【開館時間】
・月曜日〜木曜日:午前10時〜午後6時半
・金曜日〜日曜日:午前10時〜午後8時半
公式サイトでご確認いただけます。

【費用】
・18歳以上:65aed
こちらのサイトから事前に予約をしておきましょう。
https://www.louvreabudhabi.ae/en/visit-us