はじめに
近年、UAE(アラブ首長国連邦)での不動産投資が世界の投資家や富裕層の間で注目を集めています。首都アブダビや国際金融都市として発展を遂げるドバイには、石油資源や観光産業、そして不動産開発への投資が集中し、毎年多くの外国人投資家が参入しています。本記事では、UAE不動産投資のメリットや注意点、購入方法からビザ取得まで、2025年時点で押さえておきたい最新情報をまとめました。
UAE(アブダビ・ドバイ)とは?
UAE基礎情報
- 国土
UAEの首都アブダビは国土の約86.7%を占め、石油やガスの採掘が主要産業です。一方でドバイは国土の約5%と小規模ながら、観光業と不動産開発で世界的に知られています。 - 人口
UAE全体の人口は約1,000万人で、その約90%が外国人。日本や欧米、アジアの各国からの移住者が多く、多様性に富んだ社会が形成されています。 - アクセス
ドバイとアブダビは車で1時間半ほどの距離。タクシーやバス、レンタカーでも気軽に移動可能です。
アブダビとドバイの特徴
項目 | アブダビ | ドバイ |
---|---|---|
人口 | 約378万人 | 約375万人 |
面積 | 67,340㎢ | 3,885㎢ |
GDP | 約2,490億ドル | 約1,050億ドル |
1人あたり平均所得 | 13万ドル | 4.4万ドル |
GDP内のオイル比率 | 35.9% | 1% |
主な産業 | 石油・ガス産業等、金融業 | 観光、不動産 |
- アブダビ
オイルマネーを背景に経済が安定しており、ドバイが危機に陥った際の“助け舟”となる構造です。8年連続で世界で1番安全な都市に選ばれています。 - ドバイ
観光・不動産開発が盛ん。ブルジュ・ハリファなど象徴的な建造物を有し、富裕層の流入が続いています。
なぜドバイ・アブダビ不動産投資が注目されるのか
キャピタルゲイン&インカムゲインを狙える
UAEの不動産は、更地から建物の完成に伴い価格が上昇しやすく、完成後は賃貸需要も大きいため、売却益(キャピタルゲイン)と賃料収入(インカムゲイン)の両方が狙えます。特にドバイの高級エリア(パーム・ジュメイラ、エミレーツ・ヒルズなど)は、世界の富裕層が移住することで価格が年々上昇しています。
売却益や賃貸収入に税金がかからない
UAEでは個人所得税や譲渡所得税、配当所得税が0%のため、大きな税制メリットが期待できます。相続税や贈与税もないので、次世代への資産継承もしやすい点が魅力です。
日本 | UAE | 香港 | シンガポール | |
---|---|---|---|---|
個人所得税 | 最大55% | 0% | 17% | 20% |
法人税 | 約35% | 9% | 16.5% | 17% |
譲渡所得税 | 20.315% | 0% | 0% | 0% |
消費税 | 10% | 5% | 0% | 0% |
固定資産税 | 1.4% | 0% (登録料:2% or 4%) | 0% | 7% |
※ 上表の税率は国や時期によって変動する可能性があります
通貨ディルハムは米ドルと連動
UAEの通貨AED(ディルハム)は、1USD=3.67AEDで固定相場制を採用しているため、為替リスクを抑えやすいのが特徴。米ドルと同等の安定性があるので、外貨資産としての保有メリットも大きいです。
人口増加と若い労働力
UAEの人口は年々増加しており、平均年齢は33.6歳と若い労働力を抱えています。外国人労働者も多いため、中長期的にも住宅需要が見込めます。
エスクローによる資金保全
UAEのデベロッパーは物件販売時にエスクロー口座(第三者保管口座)の開設が義務付けられており、購入者の資金は建設の進捗に応じてデベロッパーに支払われます。この仕組みにより、不動産取引の安全性が担保されています。
不動産購入のパターン:「オフプラン」と「レディプラン」
オフプラン物件(未完成物件)
- メリット
- 更地から完成にかけて価格上昇が見込める
- 良い条件の物件を最低価格で購入できる
- 支払いはエスクロー口座経由
- 分割払い(ペイメントプラン)で利息なしのケースも多い
- デメリット
- 工事が遅延する可能性
- 完成後にイメージと異なる場合がある
- 初期段階ではUAE銀行ローンの利用が難しい場合も
レディプラン物件(完成済み物件)
- メリット
- 物件引き渡し後、すぐに賃貸や居住が可能
- 不動産投資ビザ(2年・10年ゴールデンビザ)を即申請できる
- UAEの銀行でローン申請ができる
- デメリット
- オフプランほどの大幅なキャピタルゲインが期待しにくい
- 建物保証期間が残っていない場合がある
- UAE銀行ローンは金利が約5%前後と、日本より高い
不動産購入の流れ
オフプランの購入手順
- 手付金の支払い
購入申込書にサインし、手付金を支払います。 - 頭金+DLD登録料の支払い
物件の頭金(デベロッパーにより変動)とアブダビ2%、ドバイ4%の登録料を数日以内に支払います。 - ペイメントプランに沿って残額を支払い
物件やデベロッパーごとに設定されたスケジュールで分割払いを行い、建物完成まで段階的に支払いを進めます。
レディプランの購入手順
- 手付金の支払い(約10%)
売主との売買契約を締結。手付金の額は売主によって異なります。 - 残代金+DLD登録料の支払い
残代金およびDLD登録料4%を一括で支払い、物件を引き渡してもらいます。 - 名義書換え(権利書取得)
全額支払い完了後、権利書(Title Deed)を取得して正式に所有権を獲得します。
不動産投資ビザ(ゴールデンビザ)について
UAEでは一定額以上の不動産を購入することで長期滞在ビザを取得できます。2年ビザと10年ビザ(通称:ゴールデンビザ)の2種類があり、家族や両親にも同等のビザを取得する選択肢が広がります。
- 2年間ビザの条件(ドバイのみ適応)
- 750,000AED以上の物件保有
- 建物が50%以上完成している
- 10年間ビザ(ゴールデンビザ)の条件
- 2,000,000AED以上の物件保有
- 建物が50%以上完成している
- UAE国外に滞在中でもビザが失効しない、家族にも同等の期間適用
2024年1月の規定改正により、支払いスケジュールの要件が緩和され、ゴールデンビザの取得ハードルが下がる見込みです。ただし、実際の運用状況は常に最新情報をチェックする必要があります。
詐欺トラブルへの注意点
UAE、とりわけドバイでは不動産関連の詐欺やロシアなどからのマネーロンダリングが増えているという報道もあります。以下の点に注意し、安全な取引を行いましょう。
実際にあった実例
- 購入した物件の名義が仲介業者になっていた
- 言語の問題などを逆手に、購入者は仲介業者に物件費用を支払い、名義は不動産仲介業者になっていた事例があります。
- 強引な押し売りされた
- 誇張されたセールストークでの押し売りから、意図しない物件を購入してしまったケースもあります。
- 仲介業者との連絡が取れなくなる
- 相談件数が1番多いのが、依頼していた仲介業者と連絡が取れなくなるという事例です。
購入前に確認すべきこと
- ライセンスと身元の確認
- 不動産販売企業のトレードライセンス
- 個人ブローカーのライセンス
- エスクロー口座の利用
- オフプラン物件の支払い先は常にデベロッパーのエスクロー口座
- 仲介業者に直接送金しない
- デベロッパーの評判・実績をチェック
- 過去の完成物件、企業評価、口コミ
- 代表者や役員の経歴や信頼性の確認
購入後も安心のサポートが重要
海外不動産投資で最も大変なのは購入後の管理・運用です。特にUAEでは以下のようなサポート体制を確認しておきましょう。
- 賃貸管理
- 入居者募集や家賃回収、トラブル対応の可否
- リセールサポート
- 再販売時の査定と手続き
- ローン・資金繰りの相談
- UAEの現地銀行だけでなく、日本の低金利ローンを活用するスキームの提案
- ビザ更新や各種手続き
- 不動産投資ビザのサポート、法人設立など
バイテックス社:3つの強み
不動産ライセンスを保有していることで、販売・リセール・賃貸のサポートが可能
UAEの現地企業では取り扱えない物件も紹介が可能
最適なローンやキャリートレード運用をご案内
法人設立・銀行口座開設・ビザ取得のお手伝い
レストランなどの店舗紹介
元上場企業社長と日本最大手美容クリニックオーナーが役員に就任
弊社バイテック社は現在、日系で唯一アブダビで不動産ライセンスを保有している企業です。物件購入サポートから、リーセル・賃貸まで不動産に関わる全てをサポート致します。アブダビ不動産ライセンスを保有していない企業は、リセールや賃貸斡旋を行うことができませんのでご注意ください。
不動産販売の他に、「日本・UAEの銀行での不動産担保ローンの斡旋」「法人設立」「レストランなどの店舗紹介」「銀行口座開設(クレジットカード発行)」「UAE非居住者の銀行口座開設」「オフショア企業の銀行口座開設」「新規事業サポート」「事業予算やフィジビリティスタディの作成」など、現地企業や関係者と繋がりがないと進められない事業も行っています。
ガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底
元上場企業社長と日本最大手美容クリニックオーナーが役員に就任
当社役員は元上場企業の社長と日本最大手美容クリニックのオーナーが務めております。
当社代表の上野は、厳格なコンプライアンスチェックを通過し、2020年まで上場企業社長を務めておりました。上場企業社長は政治家と同じように公人扱いとなります。
また、役員を務める日本最大手美容クリニックのオーナーは、顧客ファーストの精神を掲げ、誰もが知るTVCM で認知され続け、現在まで30年以上の実績があります。
バイテックは、日本の上場企業で培った厳格なガバナンス構造を導入し、透明性、責任、公正性を重んじ、コンプライアンスを徹底して取引を行なっています。
まとめ
UAE、特にドバイとアブダビの不動産市場は、世界的な富裕層移住や人口増加、観光需要の拡大を背景に、今後も成長が期待できる注目市場です。大きなキャピタルゲインや税制メリット、ビザ取得といった魅力がある一方で、不動産詐欺や工事遅延などのリスクにも注意が必要です。
- 安全な取引のために
- 信頼できるデベロッパーやブローカーを選ぶ
- エスクロー口座での決済を徹底する
- 最新のビザ・税制・為替情報を常にチェックする
2025年以降も柔軟に変化するUAEのビジネス環境を踏まえて、信頼できるパートナーを見つけ、不動産投資を成功させましょう。
さらに詳しく知りたい方は…
- 不動産投資に関する個別相談
- オフプラン/レディプラン物件の紹介
- ローンや資金スキームのご案内
- 不動産投資ビザの取得サポート
ドバイ・アブダビの不動産投資は、正しい知識と信頼できるパートナーさえいれば、高いリターンと国際的な資産形成のチャンスを得られる大きな可能性があります。
本記事は2025年時点の情報をもとに作成しております。UAEを含む海外の法制度や規定は頻繁に改正されるため、投資を検討される際は最新の情報を必ずご確認ください。