はじめに

近年、世界的なビジネス拠点として注目される「ドバイ」。観光地や海外不動産投資のターゲットとしても人気が高まり、日本から移住や出張、セカンドハウス購入などを検討する方も増えています。
しかし、ドバイへ行く際に把握しておきたいのが「日本との時差」。また、フライト時間も10時間以上と長く、時差ボケや体調管理に悩まされる方も珍しくありません。さらに、ビジネスであれば「電話会議は何時ごろがベストか?」「サマータイムは導入していないの?」といった疑問が出てくるでしょう。

本記事では、ドバイと日本の時差や現地時間の基本情報をはじめ、

本記事からわかること
  • 時差ボケ対策
  • フライトの過ごし方
  • ビジネス上の連絡手順
  • 現地文化との関わり

など、幅広いテーマを網羅して解説します。ドバイ旅行やビジネス出張などを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ドバイと日本の時差は何時間?

まず押さえておきたいのが、ドバイと日本の時差は5時間ということです。具体的には、ドバイの方が日本時間より5時間遅れています。たとえば、日本が午後5時(17時)ならドバイは正午(12時)です。

ドバイの標準時

  • 名称:Gulf Standard Time(通称:GST/湾岸標準時)
  • 協定世界時との差:UTC+4
  • 日本との時差:−5時間(日本が5時間先行)

例:日本とドバイの対応時間

  • 日本時間 17:00 → ドバイ時間 12:00
  • 日本時間 09:00 → ドバイ時間 04:00

日本時間とドバイ時間の早見表

日本時間ドバイ時間
00:0019:00
01:0020:00
02:0021:00
03:0022:00
04:0023:00
05:0000:00
06:0001:00
07:0002:00
08:0003:00
09:0004:00
10:0005:00
11:0006:00
12:0007:00
13:0008:00
14:0009:00
15:0010:00
16:0011:00
17:0012:00
18:0013:00
19:0014:00
20:0015:00
21:0016:00
22:0017:00
23:0018:00

サマータイムは導入されている?

アメリカやヨーロッパ諸国では春から夏にかけてサマータイムが適用され、1時間時計を進めることがあります。一方、ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)ではサマータイム制度を採用していません。そのため、1年を通して日本との時差は常に5時間と覚えておけばOKです。

  • 日本との時差が変動しないので、ビジネス上の連絡時間も年間で一定
  • 季節ごとの切り替えを考慮しなくてよいため、旅行計画が立てやすい

ドバイまでのフライト時間と航空会社

日本からドバイへのフライトは、直行便と経由便の2パターンがあります。直行便の場合、主に成田・羽田・関西国際空港からドバイ国際空港への路線が就航中。所要時間の目安は約10~12時間程度となります。

  • 直行便
    • エミレーツ航空(EK):ドバイを拠点とする中東最大級の航空会社
    • 日本航空(JL)、全日空(NH):チャーター便や共同運航便などのケースあり
  • 経由便
    • カタール航空、エティハド航空、トルコ航空などを利用すると、途中で乗り継ぎ(ドーハやイスタンブールなど)を挟むルートがあります。乗り継ぎ時間を含めると、合計15時間以上かかることもあるので注意が必要です。

フライト時間の目安

離発着往路 (ドバイ行き)復路 (日本帰り)
成田空港約11時間約10時間
羽田空港約11時間約9~10時間
関西空港約10時間約9時間

※上記は天候や経路、使用機材などで変動あり

時差ボケを軽減するフライト中の過ごし方

フライト前の事前調整

出発の数日前から少しずつ生活リズムを調整しておくのがおすすめです。日本からドバイへの移動は「西向き(日本より時間が遅い国へ行く)」にあたるため、睡眠時間をやや遅めにシフトしていくと、時差に適応しやすいといわれています。

  • 出発3日前:就寝時間を1時間遅らせる
  • 出発2日前:さらに1時間遅らせる
  • 出発前日:いつもより2時間遅めに就寝し、翌朝も2時間遅らせて起床

これにより体内時計が「少し長い1日」に慣れ、現地での時差ボケを軽減しやすくなります。

機内での対策:時計を現地時間に合わせる

機内に搭乗したら、まず自分のスマートフォンや腕時計をドバイ時間に合わせましょう。これによって、“今は現地で何時なのか”を意識しながら睡眠や食事をコントロールできます。

機内での過ごし方ポイント

  • 水分をしっかり摂る:機内は乾燥しやすく、体調不良を招きがち。ミネラルウォーターやスポーツドリンクをこまめに補給しましょう。
  • 軽めの食事を心がける:塩分や脂肪分の多い機内食を食べ過ぎると、胃腸の負担が増して睡眠の質が低下する可能性があります。
  • 睡眠グッズの活用:アイマスクや耳栓、首枕(ネックピロー)などを使うと、周囲の光・音をシャットアウトでき、フライト中の仮眠が快適になります。

到着後のコンディショニング:時差ボケの解消法

太陽光を活用

人間の体内時計は太陽光の刺激を受けてリセットされやすいといわれています。ドバイは年間を通して晴天の日が多いため、到着後は意識的に屋外で太陽の光を浴びることが時差ボケ対策に有効です。

睡眠サイクルを現地時間に合わせる

現地に到着した日の夜は、できるだけドバイ時間に合わせて就寝しましょう。もし到着が深夜になった場合はそのまま就寝し、朝に必ず起きることでリズムを整えます。到着が朝~昼の時間帯の場合、どうしても眠いときは1~2時間だけ仮眠を取る程度に留め、夕方以降は寝ないようにしましょう。

こまめな水分補給と軽い運動

  • 散歩や軽めのストレッチ:ホテル周辺を散策したり、簡単なストレッチを行ったりすると血行が良くなり、眠気が抑えられます。
  • 水分補給:暑い時期なら尚更ですが、空調の効いた室内でも水分不足になりやすいので、常にミネラルウォーターを携帯しましょう。
  • 食事医療:乳製品、カモミールティー、バナナなどもおすすめ

参考:https://jsaf-osc.jp/_userdata/p_flight_conditioning.pdf

ビジネス利用で気を付けるべきポイント

Web会議・電話連絡の最適時間

ドバイ時間は日本より5時間遅いので、日本時間の午前中に連絡を取るときは、ドバイは深夜~早朝となり、不都合が生じやすいかもしれません。例えば、ドバイでの就業時間帯(8:00〜18:00頃)に合わせるなら、日本時間では13:00〜23:00頃を意識すると良いでしょう。

休日の違い

UAEでは、以前まで週末が金曜と土曜になるのが一般的でした(週休2日制で金曜が聖休日)。そのため、金曜日はビジネスの連絡が取りにくいケースがありました。

しかし、現在は週末が土曜日と日曜日と日本と同じ方針に変わったので、そこまで休日を意識することはありません。

メール・電話のマナー

  • メール返信:現地企業のオフィスアワーを想定し、急ぎの要件は平日昼間の時間帯に送るとスムーズ。
  • 電話会議:ドバイ時間の午前10時~午後4時に設定すると、お互いの業務時間と重なりやすいです。

ドバイ特有の文化・習慣と時差の関連性

金曜日は礼拝日

イスラム文化に根付く習慣として、金曜日は礼拝日(聖なる日)とされます。この日は現地企業や役所などが午前中のみの勤務になりがちです。時差とは直接関係ありませんが、「日本の金曜午後」に連絡を取ろうとすると、「すでにドバイは礼拝日で休業」というタイミングが発生しやすい点に留意しましょう。

ラマダン期間

イスラム圏では、日中の飲食を控えるラマダン(断食月)という行事があります。その期間はレストランや商業施設の営業時間も変わる可能性がありますが、時差は変動しないため、あくまでも年間を通じて日本との時差は5時間です。

FAQ形式でまとめ:よくある質問

Q
ドバイと日本の時差は季節によって変わりますか?
A

変わりません。ドバイではサマータイムを導入していないため、一年中5時間差のままです。

Q
日本からドバイへのフライト時間はどのくらい?
A

直行便の場合は約10~12時間、経由便だと15時間前後かかる場合もあります。

Q
時差ボケ対策で一番気を付けるべきことは?
A

機内や到着後に睡眠と食事のリズムを現地時間に合わせること、そして太陽光を積極的に浴びることが大切です。

Q
ビジネスでドバイとやり取りするとき、電話連絡に最適な時間帯は?
A

ドバイの就業時間帯である、ドバイ時間8:00~18:00ごろを意識して、日本時間13:00~23:00ごろに設定するとスムーズです。

まとめ

ドバイと日本の時差は、常に5時間(ドバイが遅れている)で、サマータイムが導入されないため通年変わりません。フライト時間は直行便でも10時間以上かかるため、時差ボケ対策や体調管理が重要となります。

本記事からわかること
  • 出発前は生活リズムを少しずつ後ろへずらす
  • 機内では時計をドバイ時間に合わせて、睡眠と食事をコントロール
  • 到着後は太陽光を浴び、適度な水分補給と休息で早期回復を狙う

ビジネスであれば、相手国の休日(特に金曜日)や就業時間を把握することがコミュニケーションの円滑化につながります。投資や移住、観光でドバイを訪れる際も、時差についての理解があるだけでスケジュールを立てやすくなるでしょう。本記事で紹介した対策や注意点を押さえておくことで、ドバイでの滞在をさらに快適に過ごせるはずです。ぜひ参考にしていただき、ドバイの魅力を存分に味わってください。